2003年 松下政経塾特別例会

 
◆妹尾 映理子(岡山政経塾 二期生)

松下政経塾に学んで



 今回松下政経塾で学べたこと、4人の講師の方々の話が聴けたこと、松下幸之助氏の理念と精神を感じられたこと、全てとても貴重な体験と出会いをさせて頂いた。「人間とは」。この問いかけを常に心に置いておきたいと思う。



〈藤崎育子氏の講演〉

 藤崎氏の話は不登校・引きこもりの問題の現場の声であり、引きこもり現場の実態を私に教えてくれた。「学校にやっと来られた子を朝の挨拶をしたら、帰してやってください。」この言葉にこの問題の難しさを感じた。学校に「行けない子」は学校に「行かない」のではない。行けない罪の意識を感じながら、自分を責めて生活している。その子ども達と他人との掛け橋になる役割を藤崎氏はされていると思う。この役割ができる人をNPO単位ではなく、行政単位で増やしていくべきである。現在の藤崎氏のような個人単位の活動では限界がある。四国から中学生が消えるほど不登校児がいるのであれば、もっと子どもの実態に即したシステムが必要である。気弱になった親のサポート、1年以上も不登校問題を放置しておける教員への研修。今の子どもの心の闇を少しでも和らげるためのシステムの構築が急がれる。その必要性を強く感じた。そして子ども達の心を学び、私も藤崎氏のような活動を是非してみたいと強く思う。



〈小沢一彦氏の講演〉

 小沢氏の話は広い範囲にわたる世界情勢について、詳しく知ることができたと思う。世界情勢というのは歴史・宗教・国益・プライドなどが複雑に交わっているので、各々の国が全て思惑通りに外交ができるとは思わない。だが、その中から平和への道を模索していかなければならないと思う。私は小沢氏の講演から「平和への思い」が感じられなかった。確かに世界の情勢について詳しく分かった。だが、平和のために私達が何をしなければならないのか、何を考え学ばなければならないのか。私には伝わってこなかった。世界情勢について学ぶのであれば、平和を願い、その地域にすむ人の幸せを願って研究すべきである。今回の講演は人の幸せを願っての講演であったであろうか。今後の争いを予想しているだけではなかっただろうか。人の命の重みを無視してはいなかったであろうか。とても疑問が残る講演であった。私は肉親や友人の大切な命と同様に大切なイラクや北朝鮮の人々の命、どちらも奪われてはいけない命である事を忘れないようにしたい。



最後に、松下政経塾のアーチ、建物の持つ雰囲気、早朝のウォーキング。何もかもが新鮮で本当に面白かったです。この経験を生かし、これからの学びに生かしていきたいと思います。お世話になりました松下政経塾の方々、岡山政経塾の事務局の方々、例会担当幹事の方々ありがとうございました。