2003年 松下政経塾特別例会

 
◆河本 直子(岡山政経塾 二期生)

松下政経塾特別例会レポート



 9月例会では,松下政経塾訪問という貴重な体験をさせていただくことができた。 お二人の講師の先生の話を聞いて,そして実際に松下政経塾を訪問して私なりに考えたことを述べたいと思う。



 藤崎育子講師の話は,実際に教育現場で働いている私にとって,おそらくどの参加者よりも身にしみる話として聞くことができた。藤崎先生のおっしゃった「学校復帰にこだわる」という考えは,学校で働く私にとって大変力強いお言葉であり,最近の学校批判にある種の迷いを生じていた私にとって「やっぱり学校って必要なのだ」と思える言葉であった。教師としての立場ではなく,しかしながら実際に不登校の子どもたちにかかわっている藤崎先生の言葉からは,私が気づかずにいた子どもたちの気持ちを今一度気づかせてくれることも多かった。不登校になってから対処するより,やはり不登校にならないよう対処する方がずっとずっと簡単である。子どもとその保護者に,信頼感・安心感を与えられるような教師として,日頃から信頼関係を築いていきたい。学校は学力をつけるだけではない,社会性を育てる場でもある。このことに自信を持って,これからも子どもたちとかかわっていきたい。藤崎先生の講演は,これからの私の教師生活にとって,大変役に立つ,また,心のよりどころとなるであろう貴重な講演だった。



 小沢一彦講師の話は,私がもっとも敬遠しがちな国際情勢の話であったが,そんなほぼ無知の私にとっても,わかりやすく話をしていただき,少しばかり国際情勢が身近に感じられるようになった。日本という枠におさまらず,世界の中の日本という見方からこれからの日本を考えていく,そんな考え方に今更ながら驚き,そのような広い視野が必要なのだとつくづく感じた。
 この岡山政経塾に入塾するまで,松下政経塾という存在自体を知らなかった私にとって,松下政経塾訪問はおそらく一年前の私には考えもつかないことであるだろう。だが,実際にビデオで松下幸之助氏の話を聞いたり,政経塾内のさまざまな氏の理念を想像したりするにつけ,「自学自修」という言葉の重みをひしひしと感じた。人から教えてもらうのではなく,自分で学ぶ。教師という仕事をしている私にとっては,一見矛盾するような考え方ではあるが,つまりは教えられるだけではなく,自分で学ぶ人間を育てていかねばならない,そんなことを思った。また,「素直」という言葉は,私の名前の一字でもあることから日頃から気にかけている言葉ではあったが,改めてその意味するところを考えてみるとこれまた奥が深く,名前に恥じないように生きたいものだと気持ちを新たにした。



 今回の研修も都合によりまた日帰りということになってしまったのは大変残念ではあったが,日帰りでも参加した意味は十二分にあり,このような機会を与えてくださったことに大変感謝する次第である。
 最後になりましたが,事務局・幹事の方々,そして二期生の例会幹事のお二人には大変お世話になりありがとうございました。