2003年 松下政経塾特別例会

 
◆栗尾 成洋(岡山政経塾 二期生)

9月特別例会レポート



 電車を乗り継ぎ、タクシーで住宅地を抜けると松下政経塾に着いた。広い敷地に高い鐘楼があり、大きな門をくぐるときれいな講堂のような建物があった。案内してもらった敷地には茶室や和風の良い庭があり、想像していたより立派過ぎるものに思われた。一方、塾生の寮と同じつくりの宿泊施設は、「和」を重んじる松下翁の思想を感じさせるものだったが、なぜか、重い息苦しさを感じた。
 
 「人はいかに育つのか」ということを考えている。リーダーシップを発揮する人間の資質とは何か。人をひきつけるカリスマ性とはなにか。
 生まれながらにリーダーシップやカリスマ性を備えた人間はいないと思う。どのようにしたらそれらは身につき、磨かれるのか。 何人もの政治家やリーダーたちを出している松下政経塾はどのような環境で、どのような方法でみんなが学んでいるのかに興味があった。
 松下政経塾の塾訓は「素直な心で衆知を集め、自修自得で事の本質を究め、日に新たな生成発展の道を求めよう」とある。
 松下政経塾の卒塾生である藤崎育子氏、小沢一彦氏お二人の講演を聞き、塾生の方と様々な話をし、橘秀徳塾生・上里直司塾生の発表を聞き、改めて塾訓を見るとこれが自分の中の問い「人はいかに育つのか」の答えのひとつであるように感じた。この精神の柱を持ちつつ、知的に精神的に鍛えることが自らを育てることになるのだ。
 
 寮に入ったときに感じた息苦しさは、自らを育てることの厳しさを感じたのかもしれない。しかし、自分が成長するためにはこの厳しさを自分に課していかなければならない。