2009年 松下政経塾特別例会

 
◆古賀 俊洋(岡山政経塾 八期生)

《松下政経塾体験レポート》
松下政経塾合宿


 岡山政経塾に入塾し早6ヶ月が経とうとしている。今までにも様々な学びや気付きの場を提供していただいたが、この度の合宿は、私の中ではまさに本家に学びに行くと言う意味合いがあり一番楽しみにしていた。一応、事前に松下幸之助の関連本やVTR等で予習をしたが、最近の不景気の影響からか松下幸之助が再び見直され、書店には関連本のコーナーができ、コンビニにも書籍が置いてあるほどの人気である。その「経営の神様」が私財を投じて設立した私塾、松下政経塾とは一体どんなところなのかと大変興味があった。
 今回の合宿の目的は「松下幸之助の理念を学び、松下政経塾との交流を深める」とある。以下3点を中心に今回のレポートにまとめていきたい。

【自修自得】
 まず松下幸之助塾主のビデオから「達人でなく名人を創る」と、またここ松下政経塾には専任講師を置いておらず、すべて塾生の自修自得であり、現代教育に対するアンチテーゼでもあるとあった。高度成長期時代には管理教育が時代にマッチして、語弊があるかも知れないがマニュアル人間を増産させた。私もその一人だ。また現在はITの発達で答えを探そうと思えばすぐに見つかる。今の時代、社会に自問自答しながら、自ら問題提起し、自ら答えると言うのは非常に難しい。しかし、時代は変化し、根本的な教育の見直しが迫られていると、著名な有識者や学者が唱えているのをよく耳にする。
 私は当然、教育論者でも何でもなく、あくまでも私見ではあるが、現代教育は生きていく手段は教えてくれるが、生きていく目的までは教えていない気がする。この現代教育の警告を30年前、政経塾設立を通じ、松下幸之助塾主は人間とは何か?生きていく目的とは?、自修自得こそが自ら答えを見つけられる手段であると説いているのだと私なりに理解した。

【運と愛嬌】
 松下幸之助塾主は当時、塾生の最終面接時にこの事柄を重視したと言う。この事柄は塾主が松下電器の新入社員面接にも用いた有名な話だが、いざ私に置き換えて改めて考えてみると私は運がいいと言い切れる。一時、自分の運のなさに嘆いた時期もあったが、まずこの世に生を受けた時点で運がいい。五体満足で生まれてきて、この時代に何不自由なく生活出来ている。翌日の自由行動では靖国神社に行って遊就館を見学したが、あの時代であったらどうであっただろうか?
 運のいいと自覚している人は周囲に感謝と謙虚さをもって接していると古山塾頭からも解説があったが本当にその通りだと思う。今まで様々な人達と出会い、良きも悪しきも影響され生きてきたが、これは偶然ではなく必然ではないかと最近考えることがある。岡山政経塾と出会い、こうして松下政経塾にて合宿に参加できることなど、今までの自分には考えられないことである。私の好きな言葉に「何かを始めるのに年齢は関係ない。そこにあるのは夢とロマンだ」と言うのがある。いい出会いをいただき、我が故郷岡山に貢献出来るよう強く思いを再確認したのであった。。

【指導者の条件】
指導者の条件として「明確な志を持ち、素直な心で、元気な人」と教えていただいた。またここで自分に置き換えてみると、志はあるがそれが明確なのか?、普段、素直を心掛けてはいるが素直を履き違えていないか?心身ともに元気か?と改めて考えさせられた。
岡山政経塾での師、小山事務局長より選挙講座の中で、「選挙は未来の選択、政治は結果責任」と教えていただいたことがある。過去の批判や実績を強調する、未来を語らない候補者が多い中、これは政治の世界のみならず、会社経営にしろ、学生の部活動にしろ、リーダーたる人間には理念と未来を語れる人間こそが真のリーダーかと思う。後日、古山塾頭にお薦めいただいた松下幸之助塾主著の「指導者の条件」を買い求め、それも参考に私も真のリーダーになれるよう努力をしていきたい。

【まとめ】

 今回の合宿も私にとって有意義な経験であった。海老名茅ヶ崎市議の講義、2日目の早朝研修の掃除研修、北川、西田両塾生の発表、その後の自由行動も大変意味深かった。本家に伺って改めて感じたのは、岡山政経塾も本家に劣らない環境を我々塾生に対して用意してくれていると言う事だ。改めて、小山事務局長を始め、幹事の方々、歴史を作ってこられたOB達に改めて感謝したい。私も岡山政経塾の一員として誇りと責任感をもって、岡山の発展に貢献できるよう努めていきたい。最後に今回の合宿に携わっていただいた松下政経塾関係者各位に感謝である。ありがとうございました。