2007年 松下政経塾特別例会

 
◆西美  篤(岡山政経塾 六期生)

《社会に貢献するために 〜塾主の思い〜》



人類と世界の「繁栄」「幸福」「平和」に貢献しようと、85歳にして私財70億円を投じ、松下政経塾をつくられた松下幸之助塾主。その塾主の思いを少しでも多く理解し、自らのものになれば。と参加したこの合宿では本当に多くのことを学ぶことができました。



塾生の自修自得のため、塾の基本方針として示される、「塾是・塾訓・五誓」。
学んだことの全てが既にここにありました。

「五誓」
1.素志貫徹の事
  「初志」ではなく「素志」。常日頃から持っている「志」。その高く、強い思いを忘れず、日々精進していけば、必ず成功への道が開けてくる。塾のシンボルのひとつであるアーチ門のレリーフ「明日の太陽」にも「初心忘れるべからず」の願いが込められていました。

1.自主自立の事
塾では常勤講師を置かず、塾生自らが考え、議論し、現場に立ち、研鑽を深める。「教えて教えられないことを自得する」大切さと難しさを感じました。「上手な人ではなく、名人を育てたい」。寮の部屋や円卓にその思いがありました。

1.万事研修の事
起きてから寝るまで、全てのことが研修であり、あらゆるものが師である。塾主が重んじていた掃除にしても、それを労働と感じたらただの労働であり、お清めと感じたらそれは自らのものになっていく。皆に平等に与えられた時間は捉え方、考え方によって無駄にもなるし、活かすこともできることに改めて気づかされました。

1.先駆開拓の事
歴史や日本の伝統精神を学びつつ、新しい人間観を持って理念を探求する。茶道を始めとする「道」の実践を行いながら、新たな歴史を創っていく。自分自身も2日目の自由時間に靖國神社にお参りし、日本の「武」の歴史を振り返ることで、さまざまな思いを感じることができました。

1.感謝協力の事
「和」がなければ発展もない。一番当たり前のことで、一番難しいことかもしれない事。寮での共同生活や、グループでの100km行軍。確固たる「和」を保ちながらも、ディベートでは、自らの理念に基づき、譲らず、けんか腰になることもしばしばとか。傷をなめあう仲良しグループではなく、目的に向っていく強い集団であること。今の自分に一番必要なことに感じました。

塾主の思いは言葉だけではなく、塾の施設のあらゆるところにちりばめられていました。この合宿で自分が得たものは、その思いのほんの一部に過ぎないでしょう。しかし、岡山政経塾生として、社会人として、これからの活動の中で活かしていき、また新たに学んでいきます。その思いを胸にしている者がいる限り、塾主の思いは永遠に語り継がれるから。

最後にお世話になりました松下政経塾の皆様、幹事の皆様、事務局長、担当幹事を始めとする塾生の皆さん、本当にありがとうございました。