2007年 松下政経塾特別例会

 
◆榎本 尚子(岡山政経塾 六期生)

《多くの学び・気づきを得て》




 9月特別例会は神奈川県茅ヶ崎の松下政経塾にて行われた。

根拠に基づく意見を持つ
 講師に松下政経塾の卒業生で市議をしている人や近々選挙戦に出馬する人、現在塾生で実習に励む方々を迎え、様々な視点での話を聞くことができた。彼らが一般の人と違うのは、自分達が応援したいジャンルや地域の良いところも悪いところも勉強したり多くの人から話しを聞き、それに基づき確固たる考えをもっていること。そしてその信念に基づいて行動を起こしていること。知るべきことを知ろうともしないでほんの一部を見て判断するのは恥ずかしいことだと感じた。

 中でも印象的だったのは、茅ヶ崎市議の海老名氏と、現塾生の塔村氏の話。2人とも環境は違うが地元の町おこしに積極的に関わっている。話しを聞きながら「何かできることは無いのか」と、今の自分の身の回りに置き換えて色々と考えてみた。できることから実践していかなくてはと思う。

自修自得の精神
 講演の間に観た松下幸之助氏のビデオでは、宮本武蔵を例にする「自修自得」が語られていた。教えてもらって初めてできる、というのではダメで、どこまでも自ら発見し師を持たずしてその道に達することが大切。教えられてそのとおりやる限りでは範囲が知れているという言葉が心に残った。何かを知ろう、習得しようと思うと、周りの人に頼って教えてもらってしまいがちな人間ではたかが知れているということか。何かをしようとするときに、ついつい「前例がどこかにないか」を探してしまい、前例があるとほっとしてしまう私にとっては耳の痛い話しである。どこまでを求めるか、理想を高く持つことに対して、自分で道を切り開く努力もしなくてはいけないと思った。
 
木を見ず、森を見よ
 2日目の朝には掃除を行った。掃除は松下幸之助氏が大切にされていたことである。大人数での掃除など会社にいたとき以来で、カリキュラムの一つだと割り切って始めたが、やるうちに今までは気づかなかったことに気づいた。人によって掃除の仕方が異なる。狭いエリアを丁寧にする人、自分の担当部分をいち早く片付け、手薄なところにさっと回る人。これは日々の仕事のやり方にもつながるのではないか。「木」ばかりを見る人、「森」を見てバランスをとる人、短時間で見ることができて興味深かった。効率を考えるのか、成果を考えるのか。どちらも大切だが、そのバランスはどうするのか? 貴重な体験ができたと思う。
 
おわりに
 松下政経塾では非常に中身の濃い2日間を過ごすことができた。岡山政経塾に入塾して5ヶ月、毎月の例会、100キロ歩行、直島例会を経た後にこの2日間があったことで、それぞれの体験がより深いものになったと思う。このカリキュラムを組んでくださった事務局の方々、協力してくださった松下政経塾の方々、支援してくださる監事の方々、それからこの例会の幹事の方々にお礼を申し上げたい。そしてここでの経験を多くの人に伝えていきたいと思う。