2006年 松下政経塾特別例会

 
◆木下龍太郎(岡山政経塾 五期生)

《松下政経塾レポート》




 平成18年9月23日(土)ついにやってきました。岡山政経塾の行事の中で一番期待してたのが、松下政経塾での研修でした。岡山から飛行機と電車とタクシーで約2時間半の移動時間であっという間に本家の政経塾に到着しました。

 まず、”松下政経塾に来た”という事に感激しました。自分の想像していた松下政経塾とは、松下幸之助氏が創られた、人材育成の為の厳しい所、言いかえれば、タイガーマスクのトラの穴のようなところだと思っていました。門をくぐると程なく、厳しい顔で見守られていたのが、幸之助氏の銅像でした。

 館内で興味を引いたのが、松下幸之助氏の新聞記事でした。松下政経塾を設立した当時の意思が伝わってきました。”日本を無税国家に”というとても印象深い記事でした。いまや消費税を10%以上にという話が出るような、現在の日本ですが幸之助氏が首相になれば出来なくもないのではと思いながら、記事を読んでいました。

 松下政経塾は現在27年目という事で、逢沢先生をはじめ、数々の素晴らしい方々を輩出されているのですが、創立当時は5年制で定員が30名の予定でしたが、近年では、3年制で毎年厳しい3次面接まで合格出来る人は10名もいかないという事で年々日本の優秀な人材が減少しているのではという懸念を感じました。

 松下幸之助氏が経済界、政界など各界の支援を促し、私財70億円を投じて財団法人松下政経塾を国家の為に、自修自得をモットーとして毎年優秀な人材を育てる環境を提供していること、とくに寮の部屋の造り等も幸之助氏の丁稚時代を参考にして、人間を知るためにお風呂やトイレをあえて共有にするなど、世の中の勉強をする前にまず人を知れというところが、心に残っています。特に現代の日本の家庭はプライバシーだなんだと子供でも自分の部屋に閉じこもり、更に鍵までかけて親を部屋に入れさせない家庭もあるなど、こういったことが現在の家庭崩壊や学校教育崩壊に結びついてるのではと感じました。

 今回、松下政経塾の研修を通して一番印象に残ったのが松下幸之助氏の魂が松下政経塾を通して、脈々と受け継がれているのだということ、このことがとても素晴らしい事だと感じると同時に、自分もできる限り松下幸之助氏に近づけるよう、また素晴らしいことを広めて行きたいそういった想いを実現する為に、一日、一日を大切にして日々精進して参りたいという気持ちです。
 
 自分の生き方を改めて考えさせられる研修でした、この貴重な研修をご提供くださいました松下政経塾の皆様、また今回の松下政経塾に携われました岡山政経塾の皆様、本当にありがとうございました。