2006年 松下政経塾特別例会

 
◆池田 宏祐(岡山政経塾 五期生)

《松下政経塾での研修を終えて》



 松下政経塾例会に参加する少し前から、私はある疑問というか自分のこれから目指す道(なりたい像)について考える時間を多くもつようにしていた。それは、偶然にも、ちょうどその頃に読んだ雑誌の記事に似たようなことが書かれていたことから、記事の刺激も相まって、自分にとって特に重要な事柄として、心の奥深くにそれを考えることを据えていた。私の頭の中の雑然とした言葉ではなく、記事の言葉を借りて説明するならば、現代のような、知識の価値が下がっていく社会において、身につけるべきは、知識ではなく、○○力のような「智慧」であるという。そして、これからの時代求められるのは、職業的な智慧を身につけたプロであるそうだ。いくら知識を求めても、必ずやその道の専門家が存在し、また、そうなるためには、とても長い年月と継続した学習なり研究が必要になる。時代とともに知識の価値が下がっていようとも、である。私は、知識ではなく「智慧」を身につけた、自分のこれからの手本としたい、本物の存在を松下政経塾例会の場に求めた。今回は、松下政経塾OBの山田氏と土肥氏に講義をしていただいたが、期待通り、両氏ともに「智慧」を身につけたプロであった。様々な状況や現象、理論をエディットし、さらにそこに自分の魂を込めてアウトプットする、その姿勢を確かに見ることができた。ノートに書き留めた言葉や内容は自分の学びとしてここに述べないが、仕事に活かせる智慧、観点、思想など本物から多くの事柄を学ぶことができたことは確かである
 
 松下政経塾について、「今まで知らずに生きてきたが、世の中にこんな世界があったとは。」という感動を覚えた。何もなければ、私はまだしばらく生きていられると思うが、死ぬ前に知って良かった、これが率直な感想である。あわせて、耳が立っている(問題意識をもっている)とき、良質な刺激は普段の何倍にも増して受容することができることも身をもって知ることができた。
 
 最後に、今回の松下政経塾例会に参加させていただいた小山事務局長、幹事の方々、塾生のみなさまに大変感謝しております。ありがとうございました。