2005年 松下政経塾特別例会

 
◆竹内 健一(岡山政経塾 四期生)

《松下政経塾での研修を終えて》




 本当に有意義であっという間の2日間であった。松下政経塾と岡山政経塾の違いもよく分かった。プログラムに沿って自分の頭に残った言葉で振り返りたい。

□ 塾内見学
 施設の凄さに圧倒された。ほんの数名のためにこれだけの施設があることに、松下幸之助さんの「松下政経塾」への強い想いを感じた。
 一つ一つの施設に意味があり、興味深かった。特に茶室にあった「素直」という書物は深く見入ってしまった。「素直」とは聞き分けが良いのではなく、素の真実を直視出来ること。心に刻んでおきたい。

□ 松下政経塾(松下幸之助)ビデオ
・ 繁栄、幸福、平和への強い願い(PHP)
・ 日本人たるもの、日本の伝統文化を習得しておかないと国際社会で交われない
    ⇒徳育も含めて、茶道、書道、剣道など、「道」を修行すること
・ 現地現場主義にて、肌で感じること。ただし、心のない体験は意味がないこと
・ 自習自得⇒皆、宮本武蔵になれ!⇒師を持たずして師となれ!
・ 正直に素直な心を持って行動すること、素直に物を考えること
・ いま、やらねばいつできる。わしがやらねば、たれがやる

□ 1期生 内山幹事の講義
・ 岡山政経塾は、松下政経塾にならい、優秀な人材を岡山から輩出し、岡山の繁栄につなげたい
・ 松下政経塾は「運」と「愛嬌」のある人間を採った。
・ 茶道、書道、剣道、そうじ・・それ以外は自分たちで考えること
  ⇒教えて教えられない事がある。自分で試行錯誤して育つ部分が大きい。
・ 刀鍛冶の話⇒手取り足取りでは上手は育つが、名人は育たない。
・ 万差億別⇒自分が人生において何をしたいか、何をかけるのか、徹底的に考える
  ⇒日本が良くなるためのリーダーになるために「志」を作れ!職業はその手段。
・ 松下には250年計画がある。目先のビジョンのみならず、100年先の事を考えろ。
・ 「縁」を大事にする人は、「運」を吸い込んでいく。

□ 2期生 海老根先生の講義
・ 人間、頼むことも大事だが、終わった後のお礼が大事
・ 外に出れば、犬でも先生である。職人は教えてもらえない。盗んでみないとダメ
・ プラス思考「半分しか入ってない」ではなく「半分も入っている」
・ 良かったら「運が良かった」、悪かったら「わしが悪かったんや」という謙虚さ。
・ 「鳴かぬなら、それも良し、ほととぎす」⇒人を許し、任せることも必要
・ 誰かがこの国を変える捨石にならないといけない⇒言い出しっぺになれ!

□ 夕食、懇親会
 多くの方と様々な話が出来た。松下政経塾の方は50キロ歩行をして戻ってこられた。私なら身体が動かないが、遅くまで飲んで、歌って、語ってに付き合っていただいた。愛嬌、体力、決意、覚悟・・・松下政経塾の皆様は本当に尊敬できた。

□ ラジオ体操、掃除、ランニング
 二日酔いの中、6時に集合しラジオ体操、この時点で全身汗まみれだった。
掃除はしんどかった。思えば、本腰を入れて掃除をするのは久しぶりだった。会社でも家庭でも誰かにしてもらっている生活を反省・感謝しながら掃除をした。
 ランニングは死んだ。しかも100キロ歩行で道を間違えた安藤さんが前を走っていて、ついていったら道を間違えた。その後、筋肉痛で下り階段がきつかった。
 松下政経塾の塾生は毎日こんな事をしてるのか!全然ばててない!しかも前日は50キロ歩いてるのに・・体力の違い、継続の力を改めて思い知った。

□ 塾頭講義
 最初に朝礼の形で、塾是・塾訓・塾歌、その後、政経塾の理念についてお話をいただいた。修身と立志が大切である話をいただく。
・ 徳知体三位一体→全ての前提となるものは、真の人々の幸せを願い、行動できる人間性である。
・ 掃除が出来ない人が国家の掃除は出来ない→全ての基本、リーダーの条件、本当のコツは体得していくしかない。
・ 「直心是道場」素直な人間であるか?元気があるかどうかが重要。
・ 知識は「志、理想」があって、見識となり、「実践」があって胆識となる。

□ 25期生 安田壮平氏発表
 故郷、奄美大島を良くしたいという「志」を持ち活動をしておられる。故郷を良くしたい想いは、岡山政経塾の考え方に近いと感じた。私も鹿児島で仕事をした経験があるので、興味深く拝聴した。この時の内山幹事の質問は強烈であった。これが松下政経塾の先輩後輩なんだという強い絆と想いを感じた。

□ 24期生 谷中修吾氏発表
 まず、「自分が元気の素になるのが好き」という言葉に共感した。リーダーは元気の素にならないと、組織は元気にならないと思った。谷中さんはリーダーに相応しい方だと感じた。発表も素晴らしかったが、それ以上に想いをすでに「実践」されている事が素晴らしいと思った。塾頭の言われる「胆識」だと思った。

□ 所感、決意
(1) 松下政経塾の塾生の方は、職を辞し、決意を持って3年間活動される。施設も充実していて、その中で活動に専念されているので、濃い活動だと思う。しかし、私自身、志や想いだけは負けないで、日々生きていきたいと思う。

(2) 環境の違いは仕方ないにしても、環境のせいにしなければ、私自身まだまだ出来ることはたくさんあると思う。例えば、朝の早起き、体操、掃除、ランニング。毎日続けることは強制があるからだけではない。自分で自分を律することが出来れば可能だと思う。

(3) 松下政経塾出身の方は、松下幸之助さんの話ばかりされる。これが今までのイメージであった。「師を持たずして師となる」と言いながら、物凄い「師」を持ってるではないか、と考えていた。しかし、現実は考え方の師であって、一つ一つの活動は自習自得であった。自分自身、人の真似ばかりするのではなく、独自で考えていかないと、師は超えられないと思った。

(4) 入塾式でも言ったが、自分には行動力がない。評論家にならないように、現地現場主義で、もっと活発に動いていかないといけないと感じた。実践力を身につけたい。

 松下政経塾の皆様、本当にありがとうございました。また、岡山の地に岡山政経塾を作っていただいた皆様に本当に感謝いたします。せっかくの機会も無駄にしないように、頑張ろうと強く感じました。