2004年 松下政経塾特別例会

 
◆本郷 友子(岡山政経塾 三期生)

《九月特別例会 レポート》




 この度の、九月特別例会では、名ばかりではありますが担当を勤めさせていただきました。皆様のご協力、ご指導のおかげで無事終える事ができました事。感謝申し上げます。改めて、自分について、また、半年が過ぎようとしている岡山政経塾での学びの時間について考える事ができました。

 その一つとして、帰宅後、ふと受験まっただ中、高校のときに受けた小論文模試について思い出しました。
テーマは、「豊かさについて」。小論文にはありがちなテーマです。
 私は自分の書いたものを我が文章ながら気に入り、自己満足にひたっていました。しかし、限られた時間の中で、テストとしての結果を充実させる為だけに単に言葉を並べただけだったのか、あるいは、その時私が抱いていた‘豊かさ’についての思いを素直に書けていたのか…。お恥ずかしい話、高校生の私が何を書いていたのかは、今は全く思い出せません。

 松下政経塾の方々も、シンポジウムのあの場に集まった方々も、そして私たち岡山政経塾も、目指す形や、目的の多少の違いはあれ、大きくは‘豊かさ’につながる事を考え、実践しようとしているのだと考えます。私が日々の生活を多少の悩みを抱えながらも、何気なく過ごしている事は、それ自体私にとっては一つのささやかな‘豊かさ’、あるいは、幸せであろうと思うのです。ただ、私個人においても、世界で起きている戦争や、つい身近で起きている悲惨な事件や、心温まる出来事など、一つ一つに‘豊かさ’に対する気持ちが揺れ動きがちな事も確かです。

 松下政経塾生の方が、「哲学とは、いかに生きるかの根幹です」というような事を話されていました。今、私が‘豊かさ’について考える時、その軸としての私の哲学は、私が日々の生活の中で出会った方々、触れてきたものによって積み重ねられたものだと実感できます。それは、私自身が今まで生活してきた、ここ岡山の場所そのものであるとも言えると思います。
 岡山という地域に生活される方々が、いきいきとしている事はそれ自体が哲学になり、‘豊かさ’とは、の問いに対する一つの答えにつながると感じました。この先、何度も考えるであろう、このテーマに立ち返る事のできた、二日間だったよう思います。ありがとうございました。