2004年 松下政経塾特別例会

 
◆井本 新士(岡山政経塾 三期生)

《哲学って何だろう?》




 松下政経塾創立25周年の節目に参加し政治・民間の立場からの話を伺い、私達が失ったであろう「哲学」を中心にレポートを書きたい。

 民間である松井証券株式会社 社長 松井氏の歯切れの良さに比べて、どうしても立場で話をせざるをえなかった政治家の方々の話し方が対照的だった。政治はまつりごとであるならば夢を語ることはもちろん大切だが、厳しい財政状況の中、現実を語ることができる政治家が今後益々必要になってくることを感じた。

 ディスカッションの席上、松井社長から「そもそも日本に欠けているのは哲学ではないか?」との投げがけがあった。私の中でその投げかけが引っかかり「哲学」の言葉が頭の中を駆けめぐる。このことは入塾式の際、中島塾長、福武幹事が「倫理」という言葉で話をされていたことと通じるものがある。

哲学とは、物事の本質とはいったい何なのだろう?

辞書を引くと

知恵への愛・希求の意。
@ 世界や人間についての知恵・原理を探究する学問。
A 自分自身の経験などから得られた基本的な考え。人生観。

と、そこには書かれていた。

特別例会中、キーワードだったが2日間の中で、2人の方からヒントを得た。

松下政経塾の古山塾頭は 「何を幸せと感じるか?どういうときに幸せと感じるか?」

3期生の秋山氏は 「日々、日常生活において仕事を通して社会と関わっていくことが哲学だと思う。」

 とそれぞれ話をして下さった。

 辞書の意味に当てはめるなら二人の話はAの意味に当たるのだと思った。日常生活においてどう生きたいか?どうありたいか?自分自身の信条を大切にしていく中で哲学を実践していくことなのではないかと思った。辞書の@の意味は立ち止まり、一人静かに自己を反芻する中で哲学の意味を見いだすものではないかと思った。私自身、日々の生活、自己を振り返ることを念頭に日々積み重ね、実践していきたい。

 2日間、参加させていただいた中、感じたのは地方の問題は地方で考えていく必要があることを肌を通して感じた。中央を当てにすることなく我々一人一人が問題意識を持ち、行動し、実践する中で、個々の自立心が芽生えていき、よりよい社会を希求していくと思う。その根本には「哲学」があってこそだと思う。

 最後に嬉しかったことを記しておく。シンポジウム終了後のレセプションの席上、福武幹事が来賓挨拶の際、私達岡山政経塾生を紹介して下さったことだ。改めて同期、諸先輩方と学ばさせていただいていることに対して深い喜びを感じるとともに、志ある仲間と過ごさせていただいていることに深く感謝している。
 お世話になった松下政経塾のみなさま、またご一緒して下さりましたみなさま方に深く感謝し、特別例会のレポートを終わりたい。

ありがとうございました。